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無洗米ってどんなお米?メリット・デメリットも紹介!

お米

通常、精白米や玄米を購入した場合には、お米をとぎ洗いしてから炊く必要があります。無洗米はお米をとぎ洗いをしなくても水を加えて炊飯するだけで食べられるお米です。お米をとぐ手間が省けて簡単にご飯が食べられるので普段、忙しい方でも時間をかけずに炊飯ができ、水道代の節約にもなるので便利なお米です。

無洗米は、なぜお米をとがずにそのまま炊いても良いのでしょうか。ここでは無洗米の特徴や白米との違い、またメリット、デメリットについても紹介をしていきます。

無洗米ってどんなお米?

そもそも無洗米とはどんなお米なのでしょうか。無洗米は調理のしやすさを追求したものです。無洗米はとぎ洗いをしなくても水を加えるだけで炊飯できるお米です。工場で加工して出荷されるものや、コイン精米機や家庭用精米機でも選択すると無洗米にできます。

普段、精白米として売られているお米は、収穫して籾殻もみがらを取り除いた「玄米」から「胚芽」と「ぬか」を取り除いた状態のものです。

​無洗米は、とぎ洗いせずに水を加えるだけで炊飯できるように工場で肌ヌカを取り除いたお米です。

1991年に誕生しました。

現在、国による品質基準がないため、品質にバラツキがあります。

全国無洗米協会の審査に合格した無洗米は、以下の要件を満たしています。

① 製造時に異物を添加しない。

② 食味を落とさない。

③ 環境への負荷を軽減する。

④ 産業廃棄物を出さない。

出典:無洗米とはー全国無洗米協会

無洗米と白米の違いとは? 

白米には表面に肌糠はだぬか※がついているので炊く前に研ぎ洗いをする必要がありますが、無洗米は工場で出荷する前に特別な加工によって肌糠はだぬかを事前に取り除いて出荷されます。

また、無洗米コースがある精米機であれば、自分でコイン精米機にお米を持っていって無洗米にするか、家庭用の精米機で無洗米にできます。

肌糠はだぬかとは精米した後にも白米の表面に残っている細かいぬかです。

無洗米の作り方には違いがある

無洗米は自分でお米を研がなくても炊けるのですが、ではどうやっって肌糠はだぬかを取り除いているの?どんな作り方をしているの?など疑問に感じるかもしれませんよね。無洗米に加工する製法には様々な方法があり、また品質にも違いがあります。ここでは無洗米がどんな方法で肌糠はだぬかを除去しているのかについて紹介します。

ヌカ式(BG精米製法)

ヌカ式は空気と水以外のものを添加せずに、肌ヌカの粘りを利用して他の肌ヌカとこすり合わせて肌糠はだぬかを取り除く方法です。

タピオカ式(NTWP)

イモのデンプンから作られるタピオカを使うタピオカ式があります。タピオカ式は精米したお米に水を加えて肌ヌカと水が混じったとぎ汁をタピオカ澱粉でんぷんで吸着させて肌糠はだぬかを取って乾燥をさせる方法です。

水洗い式

水洗い式は肌糠はだぬかを短時間で水を使って洗い落とし、乾燥させる方法です。

その他

その他には特殊なブラシや不織布を使う方法や乾燥研磨機などを使ってお米をこすり 肌糠はだぬか を取り除く方法もあります。これらの方法だと、 肌糠はだぬか が取りきれない場合もあるため精白米とあまり変わらない可能性があります。

無洗米の特徴・メリット

無洗米は自分でお米を研がずにすぐに炊けるので時短にもなる便利なお米です。ではどんな特徴やメリットがあるのでしょうか?ここでは無洗米の特徴やメリットについて紹介していきます。

毎日の家事の調理時間が短縮できる

無洗米はお米の量を測って水を入れるとすぐに炊けるため、手間も省けて調理時間が短縮できる手軽さも魅力です。無洗米は仕事で忙しく時間のない方やお子さんから目の離せない子育て中のママさん、冬に冷たい水で研ぎ洗いするのが辛い方におすすめです。

アウトドアや災害などの緊急時にも役に立つ

キャンプなどのアウトドアで料理をするときに研ぎ汁が出ずにすぐに炊けるので便利です。また、災害などの際にもすぐに炊けるので役立ちます。

水道代の節約にもなる

無洗米は洗って研ぐ必要がないので研ぎ洗いする場合に比べて使う水の量が少なくて済み、水道代の節約につながります。

とぎ汁が出ないので地球環境に優しい

無洗米はとぎ汁がでないので、地球の環境にも優しく、海や川などの汚れを軽減できるので自然環境にも優しいお米です。

無洗米のデメリット

無洗米は研がずにすぐに炊ける手軽さが人気のお米です。毎日忙しい方や子育て中で料理にあまり時間をかけられないご家庭の方にもおすすめのお米ですが、デメリットはあるのでしょうか。ここでは無洗米の気になる点について説明をしていきます。

日持ちがしない

普通米(白米)についている肌糠はだぬかには、においを抑えたり乾燥を防いで日持ちさせたりする効果があります。一方で無洗米は肌ぬかを取り除いてしまうため普通米(白米)と比べてにおいが付きやすく乾燥しやすいので日持ちしにくいといったデメリットがあります。

白米より値段が若干高めの場合がある

無洗米は白米とくらべた場合に数百円ほど無洗米が高い場合があります。なぜならば、無洗米は精米をしたあと、肌糠はだぬかを取るなど無洗米を加工するための費用が必要になるからです。ただ、無洗米を使うとお米を研いで洗う必要がないので水道代の節約ができます。

無洗米の値段が高いとデメリットに感じてしまいますが、視点を変えてみると水道代が節約になるので使い方によりますが、トータル金額では白米とあまり変わらずにむしろ経済的な可能性もあります。

お米の食感が固く感じやすい

無洗米を炊飯器で白米と同じ水の量で炊くと白米よりも食感が固く感じてしまうかもしれません。固く感じる理由は無洗米には肌糠はだぬかが研ぎ落とされて肌ぬかが無い状態のため、無洗米の方が白米よりも計量カップで1カップあたりのお米の量が多くなるからです。

対処法として

・通常の計量カップで1カップあたり水を「米が1に対して水を1.4〜1.5倍ほど」多めに入れる

・炊飯器の無洗米モードを使って炊く

無洗米専用の計量カップを使う

などがあります。自宅にあるものや実際に使っているものがあれば自分で計量しやすいもので測りましょう。

取扱いのある店舗が少ない

無洗米は手軽で調理の手間も短縮できるといったメリットも多くありますが、一般的な白米と比べると取扱いをしているお店が少ないのが実情です。お住まいの地域によってはスーパーで販売していない場合もあります。

炊き込みご飯などには不向きな一面も

無洗米は水に浸けておく時間を長くとっても、もともと水を吸い込む力が弱いので炊き込みご飯などのお米と具材をまぜて炊く料理には向かない側面があります。また、お米と柔らかくして食べる料理にも向かないため、美味しく炊き上げて食べるには難易度が高くなるため注意しましょう。

品質の基準があいまい

無洗米は水の節約で家計の負担を軽減できたり、とがずに炊けるので調理の手間が省けて時短につながったり、冬場の冷たい水によって手に負担をかかるのを軽減できたり、環境に優しかったり、調理次第で美味しく味わえたりできるといったメリットの多いお米です。

ただ、「無洗米」として販売しているものには肌糠はだぬかの処理があまりよくない無洗米も流通しています。全国無洗米協会の会員やJA、コープなどや企業情報がしっかりしたところで販売しているものを選ぶといいでしょう。

無洗米のおいしい炊き方

無洗米をおいしく食べるために炊き方のコツを覚えておく必要があります。ここでは無洗米をおいしく食べるための炊き方について紹介をしていきます。

水の量を調整する

無洗米をおいしく炊くための重要になるのが水加減の調整です。無洗米は精米よりも米粒が小さいため、体積が少ないので計量カップに入れた場合、精米よりも多く入れます。精米用の計量カップを使って無洗米を計量するときに米1カップ(150g)で大さじ1から2杯ほど水を多めに加えて炊くようにします。水が少ないと冷えたときに固くなりやすい場合があります。また、焦げつきや炊きムラの予防にもなります。

無洗米専用の計量カップを使って計量する場合にはカップのメモリ通りで炊くようにします。無洗米専用の計量カップは精白米で洗い捨てていた米ぬかの分だけ少なめに計れます。

IHI炊飯器で「無洗米コース」の機能がついているものも増えていきます。「無洗米コース」があるIHI炊飯器であれば水加減を簡単に調整できます。

浸水時間を調整する

時間があるときには、浸水させておく時間を考慮して炊くとさらに無洗米がおいしくなります。夏場は30分、冬場や水温が低いときは1〜2時間ほど浸水するのがポイントです。無洗米を水に浸けたら軽くかき混ぜて固まりをほぐしましょう。無洗米は洗わないのでそのままだと炊飯器の底に空気が溜まりやすくなってしまい、お米が水をちゃんと吸うのを邪魔してしまします。

10分ほど蒸らす

炊飯して炊き上がったら10分ほどそのままの状態で蒸らしましょう。炊飯後すぐのお米は水分が表面にかぶさっている状態ですが、蒸らすとごはんがまた水分を吸っていっそうふっくらと炊き上がります。蒸らしたあとは炊飯器の釜の底から大きくすくいながら切るようにして混ぜると無洗米がより一層おいしくなります。ぜひ実践してみてください。

無洗米の保管はどのくらい?

無洗米は精白米よりも長持ちしやすいです。なぜなら酸化しやすい肌糠はだぬかを取り除いてあるからです。ただし、美味しく無洗米を食べるためには精米日から1〜2ヶ月くらいで食べきるようにしましょう。保管する場合に注意するポイントを以下にまとめてみました。

高温多湿を避ける

高温多湿の状態だとカビや虫の発生しやすくなるため、自宅で保管する際には20度未満、可能であればお米の酸化速度が落ちる10度以下での保管がおすすめです。

密閉容器に入れておく

袋に入った状態であれば、二重にしたり袋のまま密閉容器に入れ、口の開いてるところを輪ゴムなどでしっかりと閉じておくようにしましょう。

ニオイの強いものと一緒に置かないようにする

無洗米に限らず、お米はニオイが移りやすいため、なるべくニオイの強いものの近くに置かないようにして保管するようにしましょう。

無洗米を洗うとどうなる?

無洗米を洗ったら水が白くなる場合があります。「無洗米なのに洗うとなぜ水が白くなるの」といったような疑問を感じる方もいるかもしれません。無洗米を洗って水が白くなるのはぬかではなく、でんぷん質が溶け出しているからです。

「無洗米」は研がなくても水を加えて炊くだけで食べられるようになっているお米です。あらかじめはだぬか糠が取り除かれているので、ぬかを洗い落としてとぎ洗いをする必要がありません。無洗米をとぎ洗いすると、炊き上がった際にボソボソとした食感になってしまいます。無洗米はとがずに軽くすすぐ程度で炊くようにしましょう。

無洗米はどこで買う?

無洗米はどこで買うのがおすすめでしょうか。無洗米が購入できるの主な場所を紹介します。

スーパー

スーパーでも無洗米を購入できます。ただ、無洗米を取り扱っているお店が少ないため、スーパーで無洗米を購入を予定している方は、お住まいの近所のスーパーで無洗米を販売しているかどうかチェックしてみてください。

ネット通販・お取り寄せ通販

スーパーやホームセンターに売っているのはわかっているけれど、お米を買って帰るのが大変という方も多いのではないでしょうか。小さな子供のいる子育て中のママさんや車で買い物に行けない年配の方、いつも自転車や歩きで買い物をしている方などは重いお米を買って帰るのは大変ですよね。

ネット通販であれば自宅まで配達をしてもらえるので重い荷物を持って帰る必要がありません。ネットショッピングサイトや産地直送でお取り寄せができるサイトなども多くありますので普段、使い慣れている通販サイトや気になる産地直送サイトなどでチェックしてみましょう。

ただ、通販だと、別途送料がかかって割高になる可能性もあります。継続して購入する予定であれば、定期便などを利用してコストを少しでも抑えるのもおすすめです。

お米屋さん

自宅の近くにお米屋さんがあれば、無洗米を購入できます。大抵のお米屋さんであれば無洗米を取り扱っています。お米屋さんではお米の種類も豊富に取り扱っている場合が多く、お店の人はお米についても知識も豊富にあるので、無洗米に限らずさまざまなお米について詳しく聞きたい方や知りたい方におすすめです。

ふるさと納税の返礼品

無洗米をふるさと納税の返礼品として活用している地域もあります。地域によって地域特産の銘柄などを扱っているためお米の種類も豊富です。ふるさと納税は自分が応援したい地域に寄付ができる仕組みです。ふるさと納税を利用すると、応援したい地域に貢献ができ、税金の還付や控除も受けられます。ふるさと納税を活用して無洗米を返礼品にしたい方は利用してみてください。

まとめ

ここまでは無洗米がどんなお米なのかについて紹介してきました。また、無洗米のメリットやデメリットについても解説してきました。無洗米は研がずにそのまま炊いてすぐ食べられる便利なお米です。無洗米は手間も省け、時短にもなるので普段、忙しい方におすすめです。また、冬に冷たい水で研ぎ洗いしなくてもご飯が炊けるのもうれしいですよね。水加減に気を付けて炊けば硬くならずにおいしく食べられます。好みもありますが、無洗米について興味のある方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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