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精米したお米の賞味期間は?おすすめの保存方法とは?

お米

普段食べているお米で、精米したお米はどのくらい保存できるのか知りたい方もいるのではないでしょうか。ここでは、精米したお米の賞味期間やおすすめの保存方法などを紹介していきますので参考にしてみてください。

お米の鮮度も重要

お米は野菜と同じ「生鮮食品」です。お米をおいしく食べるには「鮮度」も大事です。お米を保存するのに最適な温度は15℃前後だといわれています。

お米はでんぷんで構成されているので、「糖質」「脂質」が多く含まれているため酸化しやすい特徴があり、精米すると酸化しやすくなります。また、長期間置いておくとカビや虫が発生するリスクも増えてくるので、おいしく食べるためにも、精米したお米はなるべく早めに食べるようにしましょう。

お米の賞味期限の目安はどのくらい?

お米は生鮮食品の扱いになるので「賞味期限」がありません。お米の保存できる期間や賞味期限の目安として収穫時期や精米時期が重要になります。

お米は長期保存も食品です。ただ、お米の味は精米した後から時間の経過とともに酸化していきます。また、賞味期限は「保存している状態」や「環境」によっても異なります。

下記では保存状態が良い条件を前提に賞味期限の目安をまとめてみましたので参考にしてみてください。

季節(月)温度期間

2月~3月
20℃前後1ヶ月~2ヶ月
梅雨
6月~7月
20~25℃20日~25日

8月~9月
25~30℃15日~20日

10月~11月
10~20℃2ヶ月

12月~1月
10℃以下2ヶ月以上

お米には賞味期限がない?

お米を購入して米袋をみても賞味期限がどこにも書いてない、賞味期限はどのくらいなのかわからないと感じた方も多いのではないでしょうか。なぜ、お米には賞味期限の表示ないのでしょうか。

お米は精米加工をしたあとに袋に詰めた状態ですが、扱いは生鮮食品です。野菜や果物に賞味期限がないのと同じようにお米にも賞味期限は記載されていません。代わりに、袋詰めされた精米は※「精米時期」を表示する規定があります。

※出典:消費者庁ウェブサイト ( 食品表示法等(法令及び一元化情報) )

賞味期限と消費期限の違い

加工食品には賞味期限と消費期限がありますが、賞味期限と消費期限は違うのでしょうか。加工食品には「賞味期限」か「消費期限」のどちらか一方のみが表示されています。ここでは、賞味期限と消費期限の違いについて紹介します。

賞味期限は「おいしく食べられる期限」

「賞味期限」は未開封の状態やパッケージ等に表示されている保存方法で管理している場合の「おいしく食べられる期限」です。おもな食べ物ではスナック菓子、カップ麺、缶詰などがあります。

消費期限は「過ぎたら食べないほうがいい期限」

消費期限は未開封、表示されている保存方法で管理している状態で「過ぎたら食べない方がいい期限」もしくは「期限内であれば食べても大丈夫な状態」です。おもな食品に弁当、サンドイッチ、惣菜などがあります。

出典参照:厚生労働省ホームページ 「食品の期限表示について」

精米した白米の保存方法

ここでは精米した後のお米を保存する際のおすすめの保存の仕方について紹介をしていきます。おいしい状態でお米を食べるためにも、どんな保存の仕方が良いのかを知っておきましょう。おいしいご飯を食べるためにも参考にしてみてください。

「直射日光」や「温度や湿度の高い場所」は避ける

お米は生鮮食品ですので、鮮度が大切です。直射日光を避けて温度が低い、湿度が少ない場所に保存するようにしましょう。

密閉した容器に入れて保存する

お米は精米したあとから酸化が加速します。酸化が進むとお米の味が徐々に落ちてしまいます。お米を買ったときに入っている袋は破けるのを防ぐために、あらかじめ小さな穴が空いている場合が多く、袋の開け口を輪ゴムやクリップなどで止めた状態では密閉になりません。

より長く保存するためにおすすめなのが、密閉できる保存容器に入れて保存する方法です。お米は臭いも吸収しやすい性質があるので、おいしさを保つためにも保存容器に入れて保存するのがおすすめです。

虫よけ対策をする

精米したお米を開封して高温多湿になるようなところで長期間保存をすると、虫やカビが発生する要因になります。お米の虫よけにはさまざまな商品が販売されています。せっかくおいしく食べようとして保存しているお米に虫がわいてしまったら嫌ですよね。

防虫対策として冷蔵庫で保存するのがおすすめですが、冷蔵庫で保存ができない場合には米びつなどの密閉容器の中に防虫剤を入れておくと虫がわきにくくなります。

また、「鷹の爪」や「ニンニク」「乾燥した唐辛子」なども虫を寄せ付けない対策としておすすめのアイテムです。お米に使える防虫剤などは100均やスーパーなどでも販売しているのでチェックしてみてください。おいしくお米を食べるためにも衛星的な状態で保存するようにしましょう。

具体的な保存方法や保存場所はどこがおすすめ?

実際にお米を保存する際におすすめの保存方法を紹介していきます。自宅で保存をするときにどんな保存の仕方が適しているのか判断するときの参考にしてみてください。

米びつ

以前から家庭にある米びつやライスストッカーを保存容器として利用している方もいますよね。米びつは虫やカビ、ホコリなどからお米を守ってくれます。米びつやライスストッカーにもさまざまな種類のがあります。

米びつは「密閉性」「使い勝手」などで選び方や使い方も違ってきます。天然の木材で作られている米びつもあり、密閉性はそれほど高くないものもありますが、湿度を調整したり、虫が寄り付きにくくする防虫効果も期待できるため、お米の保存に適しています。また、自動で計量できる便利な機能が付いた米びつなどもあります。

一方、空気にふれる面積が多く、米びつを収納するためのスペースを確保する必要があります。

米びつのメリット

常温で保存をするには米びつがあると便利です。米びつにもさまざまな種類があるので利用する環境や条件に合うものを選ぶようにしましょう。

メリット

・常温で保存するときに便利

・湿度を調整できる

・虫が寄り付きにくくなる

・お米の量を自動で計れる機能がついたもの

・天然の木材で作られたもの

米びつのデメリット

米びつはメリットも多いのですが、使い方によってはデメリットに感じるものもあります。

デメリット

・米びつの種類によっては密閉性がそれほど高くないものもある

・空気に触れる面積が増える

・収納するためのスペースを確保する必要がある

ペットボトル

お米をお手軽に保存する方法としてペットボトル保存もおすすめのひとつです。お茶や天然水などの身近にある2リットルのペットボトルをきれいに洗って乾燥させ、お米を詰めるだけなので、手間もかからず簡単にできます。

また、ペットボトルを再利用するので低予算、エコにもなります。キャップで蓋をすると密閉された状態になり、酸化や臭いを防げます。透明やペットボトル容器を再利用するお米の減った量も一目で確認ができます。

ペットボトル保存のメリット 

ペットボトルを保存容器として使う場合のメリットはどんな点でしょうか。ペットボトルは身近で便利な物で家庭でも用意しやすく、手頃な容器です。ペットボトル保存のメリットについてまとめてみましたので参考にしてみてください。

メリット

・容器が再利用できる

・エコで経済的

・保管が省スペースで可能

(野菜室や冷蔵庫のドアポケットにも収納ができる)

・虫もつきにくく、非常用としても便利

ペットボトル保存のデメリット 

ペットボトルを容器かわりにしてお米を保存するのは再利用ができ、経済的で保管スペースもとらずにおすすめな方法ですが、一方デメリットはあるのでしょうか。

デメリット

容器に振動が伝わりやすいため、米粒が割れてしまう可能性がある

ペットボトルへお米を入れるコツ

ペットボトルは口が小さいので、お米を入れるためにはちょっとしたコツがいります。まず、おすすめな方法が厚紙を丸めてペットボトルの口に差し込み計量カップなどで入れいる方法です。また、1リットルの醤油ボトルを半分に切り、簡易的な漏斗じょうごとして利用できます。

ジッパーが付いた密閉容器や真空パック(ジップロックなど)

ひとり暮らしの方や1度に購入する量が少ない家庭の方はジップロックのような密封性のあるジッパーが付きのビニール袋で保存するのもおすすめです。あまり量は入らないのですが、少量ずつ(2~3合)に小分けをして保存もできるので場所もとりません。

また、透明な容器を使うと中身もみえるので残りの量なども確認しやすくなります。ジップロックなどのジッパー付きビニール製の密閉容器や真空パックを使用する際には、お米をつぎ足して使うのは避けましょう。入れた分は使い切るようにして、空になった容器は洗って乾燥させてから新しくお米を入れるようにしましょう。

ジッパー付き密閉容器のメリット

ジップロックなどのジッパー付きビニール製の密閉容器は少量ずつで保存もできるので一人暮らしの方にもおすすめの保存方法です。また、食べきれる量で保存ができ、透明なので中身も見えやすいという特徴もあります。

メリット

・少量ずつ小分けして保存ができる

・ひとり暮らしや1度に購入する量が少ない家庭の方におすすめ

・100均やスーパーなどでお手軽に手に入る

・ジッパー付きで密閉状態で保存が可能

・透明なビニール製だと中身が確認しやすい

ジッパー付き密閉容器のデメリット

真空パックで保存ができたり、小分けしてジッパー付きの密閉容器で保存できたりと一人暮らしや少量ずつお米を購入している方には便利でおすすめな保存方法です。一方でデメリットは?どんなデメリットあるのでしょうか。

デメリット

・ジップロックなどの容器だとたくさんの量を一度に保存するには不向きな一面がある

・家族が多い家庭の場合、小分けにして保存するには手間もかかり工夫が必要になる

・お米をつぎ足しで使うのは避けた方がいい

冷蔵庫

お米を保存するには、「温度が低い」「湿度が少ない」「直射日光が当たらない」といった条件が適しています。いわゆる「冷暗所」ですよね。冷暗所としてもっともおすすめな保存場所は「冷蔵庫」です。

冷蔵庫は直射日光が当たる心配や、温度・湿度の変化も影響しにくいため、お米を保存する場所としては最適です。冷蔵庫に保存する際には冷気の吹き出し付近は避け、密閉した容器で保存するようにしましょう。

冷蔵庫で保存するメリット

冷蔵庫はお米を保存するには最適な環境といえます。冷蔵庫で保存するメリットをまとめてみましたので参考にしてみてください。

メリット

・お米の苦手な「高温多湿」「直射日光」を避けられる

・「温度」を低く「湿度」が少ない環境

・一定の温度や湿度で保存管理できる

・サイズによって密閉容器・ペットボトルを収納できる

冷蔵庫で保存するデメリット

冷蔵庫はお米を保存するのには最適な環境といえます。ではデメリットはあるのでしょうか。

デメリット

・お米の量によっては冷蔵庫に入りきれない場合がある

・冷蔵庫の収納スペースを確保する必要がある

お米を常温で保存するのはあり?

お米を冷蔵庫に保存したいけれど、どうしても冷蔵庫に入りきれないという場合もあります。冷蔵庫で保存するのが厳しい場合には米びつや食品庫、棚などで常温保存もできます。お米は湿度の高いところに置いておくとお米が水分を吸って、カビが発生しやすくなります。また、臭いの強いもの(洗剤や香水、灯油など)を一緒に置いておくと臭いも吸収してしまいます。

常温で保存する際には直射日光や高温多湿な場所や香りの強いものから避けて、風通しの良いところで保存するようにしましょう。

保存に適さない場所・保存方法とは?

精米をしたお米を保存する際に「米びつ」や「ペットボトル」「冷蔵庫」などがおすすめですが、保存するのに適さない場所や保存方法はあるでしょうか。ここでは、精米したお米の保存に適さない場所や方法について紹介していきます。

米袋にいれたままの状態

精米したお米を購入し、米袋のまま置いておくのは避けた方がいいでしょう。そもそも購入したままの米袋は流通用なのでそのままでの保存には適していません。長期保存する場合には保存容器などに入れ替えて保存するようにしましょう。

冷凍庫

炊く前の精米をしたお米を冷凍庫に入れるのは避けましょう。炊く前のお米は水分が含まれているので冷凍庫に入れてしまうとお米に含まれている水分が凍ってしまい、お米にひびが入って割れてしまうからです。

冷凍庫に入れてひび割れを起こしてしまったお米は炊いた時に風味や食感にも影響して味や食感が損なわう可能性が高くなります。炊く前のお米は冷凍庫に入れないようにしましょう。なお、炊いたあとのお米は冷凍するのがおすすめです。

キッチンの下や家電製品の近くは避けた方がいい

キッチンのシンク下や家電製品の近くはお米を保存するにはなるべく避けましょう。キッチンのシンク下などの水回りは水がかかってしまったり、湿度が高くなったりしてカビも発生する可能性もあります。

また、冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器などの近くでお米を保存するのも温度が上がってしまうといった温度変化が影響してしまうので保存場所としては避けた方がいいでしょう。

お米の保存容器の選び方

お米を保存するにはどんな容器が適しているのでしょうか。お米は鮮度が大事で空気に触れる時間や環境だと酸化が進み風味や食感もおちてしまいます。できればおいしく食べたいですよね。ここではお米の保存する容器にはどんなものが適しているのかを紹介していきます。

密閉できる容器は必須

お米を保存するための容器は真空になる密閉容器が適しています。密閉でないと空気に触れ続けてしまうとお米の酸化も加速してしまいます。まずは密閉になる容器を選ぶようにしましょう。また、中身が見える透明や容器がおすすめです。お米の残量も一目でわかり、中の様子もみえるため衛生的にもいいからです。

おすすめの保存容器の種類をチェック

お米を保存するのに適した保存容器の種類を選んでみましたので参考にしてみてください。保存容器で冷蔵庫で保存するのが最適です。

・ジッパー付きビニール袋

  (ジップロックなど)

・蓋つきのタッパー

・ペットボトル

・米びつ

※ 直射日光や高温多湿を避ける、もしくは冷蔵庫で保存

お米をたくさん消費する家庭では、30㎏の米袋で購入している場合もあります。その場合には30㎏用の長期保存袋やお米専用冷蔵庫などを活用して保存する方法もあります。

精米前のお米の保存方法は?

精米する前の状態のお米(玄米)などの保存方法はどうなのでしょうか。精米する前のお米(玄米)なども精米をしたお米と同じように「直射日光」や「高温多湿」になる場所を避けて保存するようにしましょう。ただ、精米したお米の方が酸化しやすいため、精米する前の方が賞味期限は長く保存ができます。できれば精米する前(玄米)の状態で保存した方がいいでしょう。

炊いたお米の保存方法とは

炊く前の精米したお米は冷蔵庫や野菜室などで保存するのが最適ですが、炊いた後のお米は粗熱を取ってから冷凍保存するのがおすすめです。炊く前のお米を冷凍保存するとお米がひび割れを起こして風味や食感がおちてしまいます。

炊く前のお米は冷蔵庫、炊いた後のお米は冷凍庫に保存するのがおすすめです。冷凍したご飯は電子レンジで温めるようにしましょう。自然解凍するとお米の「でんぷん」が柔らかくならないのでパサパサで固い食感のご飯になってしまいます。

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まとめ

ここまでは精米したお米の保存の仕方や賞味期間などについて紹介してきました。お米を買ってからどのくらい保存できるの?おいしく食べられるの期限はあるの?どんな方法で保存すればいいの?といった疑問について解説をしてきました。お米は鮮度が命です。

高温多湿を避けた環境で保存するようにしましょう。ご自宅の環境や収納スペースなどによっても保存方法は違ってきますが、基本的な対処法は同じです。ぜひ、保存方法をチェックしてこれからもおいしくお米を食べましょう。

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