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有機栽培米とは?どうやって作られてるの?作り方も紹介!

お米

有機栽培米とはどんなお米なのでしょうか。有機栽培米とは、化学合成された農薬、肥料を使わないで栽培したお米です。なおかつ、育てた田んぼでは3年以上、農薬や化学肥料を使っていないという条件もあります。有機栽培米の認定条件などについても紹介していきます。有機栽培米について知りたい方、通常のお米との違いなどについて知りたい方は参考にしてみてください。

有機栽培米とは?

有機栽培米とは、化学合成された農薬、肥料を使わないで栽培したお米です。なおかつ、育てた田んぼでは3年以上、農薬や化学肥料を使っていないという条件もあります。

「無農薬栽培」の表示は推奨されていない

1990年代までは販売しているお店などで「有機」「オーガニック」「無農薬」「無化学肥料」など消費者に向けてさまざまな表示が多くありました。ただ、実際には表示の基準や具体的な栽培方法など曖昧な部分があり、お米を購入する際に何を基準にして選んでいいのかわかりにくい状況でした。わかりにくい状況を改善するため2000年に改正されたJAS法によって有機農産物などの有機食品に関する規格が定められました。JASとは日本農林規格の略称です。

有機農業が無農薬というわけではない「有機(オーガニック)=無農薬ではない」

有機農産物の定義では「化学合成された肥料および農薬の使用を避ける」とあります。「オーガニック=無農薬」と捉えがちですが、有機農産物JAS規格で農薬の使用は認められている農薬や肥料もあります。天然原料は使用は可能で、化学合成された殺虫剤、殺菌剤、除草剤などの使用は認められていません。一方で微生物を有効成分としている殺菌剤などは「有機」の表示が認められているものもあります。

無機質の肥料も使える

有機栽培において、有機質肥料だけでなく無機質の肥料も使ってもよいものがあります。農薬、肥料では「生物または天然由来」のものについては使用が認められています。

「有機」「オーガニック」の表示ができるのは有機JASマークのついたお米だけ

有機JASの認定を受けるためには、有機食品のJAS規格に適合した栽培や生産が行われているのか毎年登録認定機関の厳しい検査を受ける必要があります。厳正な検査によって認定された生産者や事業者のみが有機JASマークを貼れるようになっています。

有機JASマークとはお米などの農産物を種まきや植え付けに2年以上、原則として化学肥料や農薬を使用せずにたい肥などの有機肥料によって作られた農産物・加工食品に付けられるマークです。

出典:農林水産省Webサイト(有機食品の検査認証制度

有機JASの認定条件とは

有機JASマークの認定条件となるJAS法による「有機栽培」には以下のような厳しい基準がいくつかあります。

認定条件にはどんなものがあるの?

  • 農薬や化学肥料が原則で未使用(やむを得ない場合には農林水産省が許可した農薬の使用が可能
  • 3年以上農薬や化学肥料が使われていない田んぼで作られたお米3作目からようやく有機農産物として認められます)
  • 遺伝子組み換え由来としている種を使用していない
  • 生産から出荷するまでの生産工程がわかるように記録しておく

有機栽培米の作り方・田んぼの要件は?

有機栽培米の作り方や田んぼの要件とはどんなものなのでしょうか。有機栽培米がどんな条件で作られているのか、また有機栽培米を作るときの田んぼにはどんなルールがあるのかを紹介していきます。

  • 農薬が他の田んぼや畑から飛んでこないように、自分の畑だけでなく近隣の田んぼや畑から一定以上の距離をおく
  • 田んぼや畑で使う水に農薬や化学肥料が流れ込んで混入しないための適切な対策をする
  • 種まきをする前、2年以上にわたって田んぼで農薬や化学肥料が使用されていない

などのように、有機栽培米を作るときには有機農業の定義によって要件が決められています。

第二条 この法律において「有機農業」とは、化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業をいう。

引用元:有機農業の推進に関する法律(平成18 年法律第112 号)

有機栽培米のメリット

有機栽培米は化学合成された農薬や肥料は使用しないといった厳正なルールによって栽培方法が定められています。では有機栽培米のメリットはどんなところなのでしょうか。ここでは有機栽培米のおもなメリットを紹介していきます。

JAS認定を受けたお米

有機栽培米は農林水産省の厳正な検査を受けてJAS認定を受けた信頼感の高いお米です。自然を活かした栽培法によって生産、管理されているお米なので素材本来のおいしさを味わえるお米です。

環境に配慮した栽培

有機栽培米は原則として化学合成された農薬や化学肥料を使わずに、たい肥などの有機肥料を使って育てられたお米です。化学合成された農薬や肥料を使わずに環境への負荷をできるだけ減らして生産しています。

有機栽培米は自然にやさしく環境に配慮して作ったお米です。遺伝子組み換えや放射線技術などを使った稲が使えないため、化学物質の含有量も少なく良質で洗練されたお米を味わえます。

有機栽培による付加価値がある

有機栽培によって育てたお米は流通量も少なく、有機栽培で育ったお米として有機JASマークといった付加価値があるため、多少価格が高くても化学物質の含有量が気になる方や有機栽培で生産されたお米について関心の高い方におすすめです。

有機栽培米のデメリット

有機栽培米のデメリットはどんなところなのでしょうか。有機栽培米を購入する際に気になる点を紹介します。

収穫量が少なく価格が高め

JAS法によって「有機栽培」には厳正なルールがあります。なかでも田んぼで栽培するときに3年以上の期間で化学合成された農薬や肥料を使わずに栽培を続ける必要があります。

また、認定料もかかるため生産者の負担も多く、無農薬でお米を栽培していたとしても有機JASの認定をしないという農家や生産業者もいます。よって、一般流通しているお米より収穫量も少なく、手間や労力、費用負担などもかかるため、価格が高くなる傾向があります。

農薬の使用を控えた栽培方法もある

有機JASマークのついている「有機栽培米」は厳正な条件による栽培と第3者機関による厳しい検査によって認められているお米です。厳しいチェックの上で認められたお米なので付加価値がありオーガニックに関心がある人にはおすすめのお米です。

一方で田んぼの品質管理などの手間、費用などがかかるのでお米の価格も高く、収穫量も多くありません。そんななかで増えているのが都道府県が認定している「特別栽培米」です。

まとめ

有機栽培米はJAS法の厳正な検査を受けて認証された付加価値の高いお米です。ここでは有機栽培米の作り方やどんなお米なのか、どんなメリットやデメリットがあるのかについて紹介してきました。これから有機栽培米を購入したい方や有機栽培について知りたい方は参考にしてみてください。

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